2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

個性を潰す

爪切りで、プチンプチンと爪を切るように、 飛び出た個性を潰して行く親達もいる。 元気すぎる子をガサツな子という。 何でも聞き回る子を、うるさい子という。 霊感の強い子を変わった子という。 この世に一人として、全く同じ人間はいない。 そして生まれ…

CTには映らない

「異常ありませんよ」 と、ドクターには言われた。 脳のCT画像には映らないが、私の見解では、 明らかに、変化をきたしている。 科学や医学が進歩はしているが、驚異的に伸びてきた寿命からくる認知症に関して、100%の答えは無いのである。 最近、一般人…

落ち込んでいる人には。

人は、たわいない事で、簡単に堕ちて、 落ち込んでしまう。 そうなると、肉体の動きも、脳の働きも一瞬で、停止する。 唐突に襲って来る不安感に、人はすかさず、 防御本能を発信する。 まず、こうべを垂れて、言葉を忘れた様に、口を閉ざす。 そして、安全…

情報は命を救う。

殆んどの高齢者の情報源は、テレビである。 会えば、テレビからの知識レベルの会話になる。 テレビは一方的に放映されて、真実が見えにくい上に、毎日、話題のニュースが繰り返されて、洗脳されやすいのである。 スマホの情報は、こちらからも反論できたり、…

犬が欲しい!

「ああ、ワンちゃんが飼いたいよ~」 最近、息子に、呪文の様に訴えている。 この年から、犬を飼うと、到底私が先に逝く。 そうなると、あとは息子に押し付ける結果になるので、承諾を取らねばならない。 昔は、捨て犬、捨て猫が多く、見つけると思わず家に…

一人ぼっちでも幸せ。

柔らかなダウンライト、落ち着いたスタンダードなピアノ曲が流れる夕食どきの喫茶店は、 静かである。 窓からは、クリスマスのイルミネーションが、 キラキラと美しい。 隣の席では、80代前後のおじいさん二人が、 古いが、値打ちのありそうなカメラをテー…

私はクリスチャン!

「私、クリスチャンなんよ」 と、いきなりの言葉に、 「ヘェ~、洗礼受けたん?」 牧師様の誘いに、深く考えず 「いいですよ~」 と答えたら、早速大層な洗礼式が執り行われ、 びっくりしたらしい。 「洗礼を受けられたお気持ちを一言」 と言われたが、考え…

占いは宇宙の法則

半信半疑、友人とのおつきあいで始まった、 「占い師」の女性との出会い。 私自身は、かなり現実的で、論理的であったので、この手のものは興味本位の域で終わるだろうと考えていた。 紹介者の友人も半世紀近い関係の中で、疑う余地もなく同行した。 こぼれ…

親父の威厳

「親父、抱えるよ。」 どう、あがいても動かない身体に観念して、 親父はうなづいた。 息子の大きな胸の中に、赤ちゃんみたいに抱っこされて、ベットから車椅子に。 「小さかった頃、なんかわからんけど、親父の事怖かったよ」 と、いつか言ってた言葉を思い…

深い川の向こうに。

「私を探して、きっと見つけて」 一年で、最も美しいクリスマスイブの聖夜に、 貴女との約束は、いまだ果たされてはいない。 あの日、貴女は最後の深い川を一人で渡った。 「行かないで!」 と、泣きじゃくる私の叫びは聞こえましたか? 振り向いた横顔には…

弱い人でいい

どんなに悲しいことや苦しい事があっても、 絶対、泣かない人もいる。 私は小さい頃、良く泣く女の子だった。 人の悲しみが自分に重なり、他人事なのに、 涙が止まらない。 涙腺が弱いからか、めばちこばかりが良くできて、いつも目を腫らし眼医者さんばかり…

寿命100年は短い。

死に至る期間が決まっていたら、貴方は今をどう生きるか? と、問われ、人間関係、仕事、夢などが、大きく変わるのか? 死に向き合う体験をする人が稀にいる。 生死をさまよい、救われた人達のほとんどが、 「日常の中にある大切なことに気づきました。 自分…

検査結果

「病院で検査したら、病気が見つかるから、 行かない方がいいよ」 「長生きなんかするもんやないわ」 という人ほど、まめに検査に行く。 普段から、山登りにヨガ体操、食事は健康食と、日々努力の甲斐あって、どっこも悪くないらしい。 確かに、動きは婆さん…

もう少し

歌手のキロロが歌う、この曲が大好きである。 聴くたびに、涙が止まらない。 生きて、深く関わった人たちの顔が浮かんでくる。 永遠に会えなくなった人達との思い出の中に、 誘われてゆく。 この悲しみを味わう為に、あの清らかな一瞬があったとすれば、出会…

高齢者の底力

周りで、親が亡くなり相続した話を良く耳にするようになった。 親は、ほとんどが90歳代である。 昔で言えば大往生ではあるが、今は100歳寿命と言われ、長生きされたねも、言いにくい。 多かれ少なかれ、親が子のためコツコツ貯めて残してくれた遺産なの…

カチンと来たらどうする?

最近、良く「カチン!」と来る。 相手の言葉や言い方が、よろしくない。 カチンと来た途端に言い返せばいいのに、 年甲斐も考えて飲み込もうとするので、余計におかしくなり、言葉が止まる。 そんな雰囲気に相手も察してか、黙りこむ。 「言い返したら終わり…

サルヴァトーレ・フェラガモの靴

学生時代は、三宮の高架下に並ぶ靴屋さんに、 良くお世話になった。 考えれば本革の靴は、履いたことがなかったかもしれない。 一足1000円くらいで買えていた時代である。 年頃になって、ヒールを履いて仕事をし出した頃に出会ったのが、サルヴァトーレ…

何が足りないのでしょう

科学や経済は発達したが、人間の内部の問題は、二千年前から少しも進歩発展していない。 男女、親子、兄弟、姉妹問題でもめていない家庭を見たことがない。 親を敬い、兄弟とも仲良くし、不倫もせず、人間としての約束事は全て守っているのに、それなのに、…

インフルエンザ予防接種

少し早めに医院に行くと、診察時間まで、開けていないところが増えた。 夏はいいが、寒い冬には、熱があったり、高齢者の人達には医院前の道路に並ぶのは辛い。 人気のあるお医者さんは、患者さんが多く、早めに行っても何時間も待つことになる。 私も、久し…

日常の中の幸せ。

「頑張ろう!今出来ることをやっていこう! 私がついてるからね。」 時々、こんなおせっかいおばさんがいる。 ボケるから、外出する。 今のうちに、旅に出る。 食べれる間に、外食しよう。 歩ける間に、山登り。 高齢者は、こんな風に励まし合う。 悪くはな…

DNA婚活

「もう、婚活はやめときますわ。あの形式では、相手は見つかりません」 第二の人生、良きパートナーを見つければと、私が友人に軽く進めたが、やはり失敗に終わった。 知性、教養もある方だったが、仕事柄女性と知り合う機会もなかったので、スピーディかな…

恥を忘れない。

雨が降りそうな雲行きで、杖代わりに少し長めの傘を持って出かけた。 忘れ物はないかと、頭がよぎる。 不便な場所にある病院に向かってはいるが、 胃のあたりが、キリキリと痛んでくる。 治る希望ない人のお見舞いは、こちらまで辛くなる。 歳を重ねるたびに…

最後の選択肢

普通の暮らしの中で、立ち止まらなければ、通り過ぎてしまう悲惨な話が沢山ある。 私の周りにも、手の届く場所で三人が、自ら命を絶った。 若い二人は薬で、年老いた人は川の中に消えたのである。 前日までデパートに買い物に行き、夜にお酒を嗜み、健康維持…

バトンタッチ。

うすら寒さを感じて、上着を羽織ると少し汗ばむ。 何ともややこしい季節感である。 地震、雷、火事、親父も、 大雨、洪水、地震、火事に変わったかも。 とっくに親父は姿を消したのである。 男性にとっては、男尊女卑の名の下で、長く権力と支配を掲げてきた…

遺すもの

「どうしたん?」 夜遅く訪ねて来た息子にびっくり! 「メールの返事がなかったから、何かあったんかなと思って・・・」 さりげない気遣いに感謝である。 「先生、いかがお過ごしですか?」 季節の変わり目に、必ずメールを下さる元生徒さんに感謝である。 …

ガンバルーヤよしこさんに感謝

ガンバレルーヤよしこさん。 この女性が出て来ると、圧巻である! どんな美しい女優さんが出て来ても、皆、かすむのである。 一応、売りは「モデルの小雪さん」らしいが、 似ても似つかないのに、そっくりに見えて来るのが、不思議である。 昔から、いわゆる…

消えたブログ

三日分のブログが消えた。 理由はわかってはいたが、残念でならない。 「公にしてはならない文章」 かも知れなかったのですんなり諦めてはいた。 二つは、裏アカウントの気配もあったので、 消えて良かったとさえ思ったけれど、朝に書いたブログは発信したか…

懐刀

「親父、帰るよ」 と、立ち去りかけた息子に、寝たきりで声も出ない貴方が、右手の親指と人差し指で丸を作って合図した。 とっくの昔に、繋ぎ止めていたものを無くした 私の胸に熱き思いがこみ上げた。 そして、涙が流れた。 独りよがりの頑固さを貫いて来た…

誰が為に生きたい

「相変わらず、忙しそうやね!」 1ヶ月に一度会う友人と、お茶をした。 「何やわからへんけど、バタバタしてるわ!」 70歳はとっくに超えてるが、未だにボーイフレンドが常にいる。 ランチにディナーに事欠かない。 羨ましい話であるが、本人は不満気味。…

お葬式販売

遺体は、痛々しい。 お骨になると、一瞬で姿が消えてなおさら切ない。 最近は、お葬式をせずに、24時間安置して、 火葬場に向かう直葬が多くなったと聞く。 「葬式無用。戒名無用。」 といった有名な人がいたが、どうなんだろう。 そろそろ、自分も含めて現…