「親父、帰るよ」 と、立ち去りかけた息子に、寝たきりで声も出ない貴方が、右手の親指と人差し指で丸を作って合図した。 とっくの昔に、繋ぎ止めていたものを無くした 私の胸に熱き思いがこみ上げた。 そして、涙が流れた。 独りよがりの頑固さを貫いて来た…
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