2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
お昼時のロイヤルホスト。 私の向かいの席に、派手なチェックのジャケットにゴルフ帽、指には大きな金の指輪。 目を引いたのは、格好でなく、横に置かれた歩行器である。 仕事柄、福祉用具には目がいく。 そして、介護度が浮かんでしまう。 「ちょっとー!お…
まやかしの春めいた朝である。 風は強いが、生暖かい。 「春一番」と、テレビの天気予報で報道。 私は騙されはしないのである。 まだ、冬は潜んでいる。 あの暖かさは何だったのかと言う寒さは、きっと来る。 今年最後の冬に、真っ白な雪がこの世を浄化して…
昔から、世の中が混迷しだすと、宗教なのか、 教えなのか、啓示めいたものが流行りだす。 一昔前の「ありがとうおじさん」 のおじさんは見たことはないが、何に対してもありがとう、感謝感謝を繰り返し唱えていれば、幸せを感じれる。 最近では、地球の因縁…
夜に、燃えないゴミを出そうと、ドアを開けたら、冷たい雨が降っていた。 テレビの音や、ガスストーブの燃える音にかき消された部屋の中では、外で何が起こっていても分からない。 見もしないつけっぱなしのテレビ、暗闇にしないためのスタンドの光が、独り…
死に逝く人をたくさん見て来たら、 本当に、「生きててなんぼ」だなと、つくづく思う。 この世から、自分の存在はなくなり、ありかは消えて、さらに人間ではなく、仏様に一瞬で変えられてしまう。 あちこちで、エンディングノートを書いたり、 自分のお葬式…
外出先からの帰り、近所の知り合いから、 「お宅はいいですねー。息子さんがいはるから、幸せやわー!」 と、声がかかったのである。 「はあ、まあ、ありがたいと思ってます」 と言いながら、ちょっと待って、貴方にも息子さんがいたはず? と、聞き直すと、…
約束もしていないのに、必ず、決まった時間にやって来る。 承諾もしていないのに、ストーカーのように、 そばに来る。 言葉も発せず、手も出さず、私の神経に触れて来る。 不快感と倦怠感と不安と恐怖を、盛り合わせてのプレゼント攻撃してくる。 何が原因で…
「厚生労働省管轄のお仕事をしています」 は、今は恥ずかしくて言えない。 一体この国は、どうなっているのか? 薄皮を剥がして行くたびに、真っ黒なシミが、 出てくるのである。 それも、今日昨日のシミではない。 国の質は、この分野が如何に公正であり、…
お正月から一月が立って、節分である。 多分、どの行事も今年一年健康でありますようにとのお決まりイベント。 ただ、昔から恵方巻きを食べていたかは定かではなく、お寿司屋さんのビジネス商法。 古い民族の風習に、重なるように同じ月にバレンタインデー。…
朝から、ゲロが出そうな報道である。 娘を父親が虐待死させた事件である。 もちろん、殺した父親が最も悪い事は確かであるが、経緯を聞けば、本人も学校のアンケートにSOSを書いていたという。 学校は児童相談所にその問題を振り、公的機関は一応動いたと…