2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

20代の美学

20代の頃の男女共、人生の中で、文句がつけようがないくらい美しい。 嘘だと思うなら、しまい込んだ引き出しのなかから、セピア色の写真を見つけて見てください。 真っ黒で豊かな髪、澄んだ瞳、引き締まった身体、そして、屈託のない笑顔。 生きて、まだ2…

家庭内ひきこもり

結婚当初、小さなずれで、夫と喧嘩した時、 必ず私の部屋に、何時間もひきこもったのである。 精神を落ち着かす為に、良からぬ事を考えぬ為に。 黙ってるのが一番と、思っていたのである。 1時間くらいで、何事もなかった様に出てくる時もあり、三日間くらい…

ひきこもりは当たり前

ひきこもりは、子供の登校拒否だと思っていた。 全国調べてみたら、いい歳の大人も、いつのまにか増えていたらしい。 もともと、存在はあっただろうが、注目されなかっただけとは思う。 ひきこもりは病気?かと言えば、精神疾患を伴わない限り、病気ではない…

人を見たら泥棒!

顔見知りなのか、窃盗なのか定かではないが、 若い女性が、自宅で殺された事件が報道されている。 最近、特にこのケースが多く、昔の様に、 「こそ泥」で終わらないので怖い。 私の年代は、意外と用心深くないので、ついつい鍵の締め忘れがあって怒られる。 …

一肌脱いで

人の為に、結構、一肌脱いできた様に思う。 諸肌までは、脱げなかったかも知れない。 大した助けにはならなかったとは思うが、 時には、 「一生の恩を受けました。おかげさまで、今があります」 と、言われる事があり、本人がびっくり。 アドバイスも当たり…

ジーンズ先生と呼ばれて

最初の講義に、ブルージーンズで出かけた。 介護の世界では、ご法度である。 硬いジーンズの生地で、高齢者の皮膚を痛めたり、傷つけることを恐れての配慮である。 否定するつもりはない。 介護の世界は、人の日常生活の中の世界であることを、知って欲しか…

日本はどこに向かうのか

きつい、汚い、危険な仕事を、3Kの労働と言われていた話は、最近聞かれなくなった。 もはや、日本全国、猫の手も借りたいほど、人手不足は深刻である。 3Kの仕事など、来る人はいない。 労働者の待遇を改善しない限り、人手不足により会社が存続できず、…

現金主義

世界の中で、キャッシュレス時代が到来しているが、日本はかなり遅れている。 随分前に、テレビで、ホリエモンさんが、 「スマホ一つで、現金もカードも持たず」 と言われていたのを聞いて、 「なるほどな!」 最先端の若者はこうなんだと感心した。 現代の…

年寄りの空元気

ある番組で、円広志さんがゲストに出て、周りの若いタレントさんから、「爺いあつかい」されていた。 本人は、真顔で、 「えーっ!俺の事?65歳ってそんな風に見られてんのん!」 と、びっくり。 当たり前やん!若い人から見たら、爺い婆あです。 人口の三分…

初恋、あなた、誓い

宇多田ヒカルは、日本を代表する歌手である。 彼女の歌は、ほとんどがヒットする。 私も、好きでよく聴いているが、美しいメロディーに叙情的な歌詞がのり、人々の心を魅了する。 時々、テレビや雑誌の対談に登場し、乾いた声と、静かな瞳で話される姿に、彼…

介護なんか、興味ない

「そうやろねぇー」 私が40代なら、全く、興味ないと思う。 いくら、テレビで報道されても、関係ない話。 もし、少しでも興味を持つなら、仕事として成り立つか?ぐらいである。 老後、死、命、なんなんそれってと言うくらい、身近な話ではない。 幼い頃から…

日本の未来が見えてこない

日本の報道は、良きことしか言わない。 都合の悪いことは隠蔽される。 何か事件が起こっても、吉本の芸人が笑いに変える。 経済が豊かになっているはずの数値が、暮らし中に反映されず、一部の人間の政策の不具合で背負った日本の膨大な借金の穴埋めは、国民…

心の中の🌸一輪

だまし討ちのような寒の戻りである。 桜、サクラと、珍しくもないことに、テレビはから騒ぎ。 芦屋川の桜も、花一輪、姿は見せず。 人間の期待はずれなど、気にもしないで、本当の春が来るのを、待っている。 自然は、鐘や太鼓で騒ごうが、人間の思い通りに…

病気のデパート

なんだか、目がおかしいと感じたのは、家事が終わり、ホッとしてソファに腰かけようとした時である。 顔の周りに、キラキラと歯車状の光が、無数に現れた。 前にも、何度か経験もあり、目をつぶって休めば治るだろうと気にしなかった。 しかし、今日のは以前…

イチローさん、さようなら

私は、野球のことは知らないし、ファンでもないので、 「イチロー」 とは、呼び捨てにはできない人間である。 時々、テレビで見るイチローさんは、遠い人なのに、彼のまっすぐに前を見据える眼は、何処かで、いつも見ているような気がしていた。 だから、彼…

甘いもの依存症

今の所、糖尿病は免れている。 が、甘いものがやめられないでいる。 血液検査のたびに、ドキドキする。 しかし、まだ、セーフ! そのうち、どかーんと来る事を承知済み。 昔から、和菓子、洋菓子、両刀使い。 実家にいた頃は、手作りおはぎなどは、お彼岸に…

スーパースポーツウーマン

私は、学生時代、スポーツウーマンでもないのに、スポーツをしている人に憧れていた。 今から思えば、ナイキも無ければ、アディダスもない時代で、不細工なユニフォームだったと思うが、強靭な肉体と技術で勝利する競技が、素晴らしかったのである。 若い頃…

死ぬまで、働こう

「おめでとうございます!」 それほど、嬉しくはないが、ホッとする。 なんとか、無事勤め上げての40年。 何故だか、ニコニコと送り出してくれる部下たち。 明日からは、あの身動き取れない、ともすれば痴漢にされるかも知れない通勤電車に乗らなくても済…

施設の中の暗闇

有名な介護施設で、また、職員の利用者に対する暴行が発覚した。 一部始終を隠しカメラでとらえ、テレビで報道されていた。 目を覆いたくなるような場面であるが、残念ながら、このような事件はどんな施設の中でも、少なからず横行している。 「おたくの施設…

ブログが遺品

YAHOOブログサービスが、今年12月15日をもって終了する。 ブログを書き始めて一年が経ち、本当にお世話になりました。 私のような高齢者の他愛無いブログを、この世に発信できたのも、「終了致します」の言葉を聞いて、始めて「そうだったんだー」と、改…

「しね~~!」と叫ぶ

「このハゲ~!」 「しね~!」 と、叫んだ政治家が、消えてから、随分立つ。 頭がいいので、言葉も、叫びも、迫力がある。 未だ嘗て、他人に、そんな風に豪快に怒鳴ったことはないが、怒鳴りたいと思うことは山ほどある。 あの方は地位のある方で、相手に訴…

無礼、失礼な人がいる。

「あんたは!誰?」 と、言いたくなる人が、少なからずいる。 知ってる人、知らない人ではないが、いきなりの電話応対にびっくりする。 横柄で、傲慢な口のきき方をする人が増えている。 丁寧語さえ使っていれば、大丈夫と思っている。 アホな社員が、会社の…

認知症の世界に寄り添う。

「お願い、匿って!」 四人部屋に、駆け込んで、空いてるベッドに潜り込む。 四人はあっけにとられ、私の上に、何枚も布団を乗せて、隠してくれた。 ところが、いきなり、 「この部屋には誰もおらんよー!」 「そうそう、誰も寝とらんよー!」 と、大声を出…

誰もいないけど、大丈夫よ。

ガタゴト道を行く列車で、 乗り合わせた貴方と、 次なる駅で何を成す? 天を仰いで、出てきた答えが、 間違いではない事を 鏡の様に車窓に映る。 失敗は、笑いに、 成功は涙に変えてきた日々を思い出す。 知識と知恵と想像が、今溢れ出て、 次なる停車場で、…

悲しい世界

不幸せ、不親切、不安、不正、そして不倫。 言葉の上に、不が付くと不愉快な言葉になる。 最近テレビの報道も、新聞も、本も、目につく事が多くなった。 世界も、日本も不安定。 命に代えても、国を守り、人間を優先してきた思想も、今では、信頼の置けない…

春の兆し

カーテンの隙間から、輝く光の朝日が射し込んでいる。 思いっきり、カーテンを開くと、春色の光景が目に入る。 いつもなら、重く、気だるい身体も、軽く爽快である。 今日もまた、地球が無事に回っていることに感謝である。 冷蔵庫に残っていた小さなじゃが…

親は他人の始まり

親を好きな人、嫌いな人は半々くらいである。 子供の様な言い方であるが、本当の子供なので、致し方ない。 「お父さんは?」 「嫌い!」 「お母さんは?」 「好き!」 私も簡単に答えれる。 今で言う「虐待」となると、好き嫌いでは済まされない問題である。…

春よ来い

春より先に、スーパーの売り場に、春野菜が並んでる。 本屋のファッション雑誌には、華やかな春色の装いが、ページを飾っている。 ほんの少し顔を出したが、雲隠れした春の姿は、冷たい北風に吹き飛ばされて、逆戻り。 春が来ないと、起き上がれない人がいる…

時代の寵児達

私の実家は、関西では有名な甲南大学系列の甲南高校、中学の生徒たちの通学路に位置していた。 その頃では珍しい、黒ではない洗練された紺色の詰襟の制服が、端正な顔立ちをより一層、際立たせていた。 戦後生まれのアメリカナイズされつつあった、真っ只中…

悲しみは美しい

どんなに悲しくても、恨みはしない。 悲しみと恨みは連結しないのである。 最後の仕上げは、この世に恨みを残さないことと、誓うから。 「ああ、良かった!」 悲しみを与えた人は、傷つけた人は安堵する。 忘れてくれるんだ!チクチクと痛んでいた、胸に刺さ…