夜遅く、玄関前で、ゴソゴソしていたら、
後ろから、誰かが見ているような気がして、
振り返っても、誰もいない。
不気味な感じではなく、優しい眼差し。
暗闇の中で、手元を照らす光を辿り、
見上げた空に、満月が浮かんでいる。
「あっ！お月様だったんだ！」
コロナ騒ぎから数ヶ月、
緊張の毎日で、頑なになっていた心が、
溶けていく。
お月様は、たった一つで、
何も語らず、何もしないけど、
世界中の人たちの悲しみを受け止める。
どんなに科学や医学が進んでも、
魂までも癒す事は出来ないけれど、
月や星や太陽や風や樹々や花々、
人が創造したものではない自然には
どうあがいても勝てはしない。
私だけではなく、一人残らず全ての人間に
同じだけの光と温もりを与えてくれる。
だから、
「お月様」
って、人間でもないのに、様をつけてしまう。
今夜は、ストロベリー🍓ムーン
見上げてみよう。
