「この頃、旦那が夜中に何回も、
おしっこに行くんよ。おかしいわ!」
姉からの電話に、
「何で?おしっこ出ないより出たほうが、
怖くないやん!」
と、答えると、
「ほんまやね、分かったわ」
と安心する。
この姉は、四人姉妹の長女である。
昔から、じっとしていない。
主人の事、子供の事、親戚の事、友人の事
至れり尽くせり、世話をする。
家族が皆、免許を持っているが、
誰一人、運転しない。
いまだに姉が、高齢者でありながら、
先々してしまうので、家族はしなくなる。
「私がいなくなったら、どうしょう!
皆、心配してるわ」
と、どこか、嬉しそうに言う。
それが姉の生きがいになっている。
と、思い込んでいる。
孔子曰く
北辰其の所に居て、
衆星のこれを共(めぐる)が如し。
解説
貴方の様な人徳のある人は、北極星の様に、
天のあるべき所にあるだけで、周囲の星々が
勝手に動いて、上手く治っていく。
と言う言葉を、贈りたい。
のだが、姉には難しくて、分からないかも。
そろそろ、貴方のして来たことが、
返ってきても、いい歳ですよ。
と、言いたいだけである。