世の中には、最期まで、
夫婦として、全うされる方々がおられる。
多分、比率的には、そちらが多いはずである。
完璧な形で存続もあれば、
仮面夫婦もあれば、
別居という形もある。
私の場合は、ある日突然、家の中で、
別れて生活しはじめた。
後、子供も自立し、私も自立ができて、
晴れて、完全別居に至った。
夫婦だからといって、結婚と同時に、
身も心も一対になるわけはない。
そんな事、百も承知で結婚したはずなのに、
何故か、
「貴方のものは私のもの、私のものは、
私のものなんですー!」
に、いつの間にか、変わるのです。
許せない原因は、色々ある。
その人なりの境界線があり、
それを越えた瞬間に、亀裂が生じる。
相手の浮気や不倫。
自分に来た手紙やメールを勝手にみられる。
物や人に対して、好き嫌いの違い。
相手を無視する言葉や行動。
どうあれ、その一瞬の
「うん? そうやったん?」
の小さな亀裂が、日に日に大きくなり、
積もり積もって「サヨウナラ」になる。
大きな出来事がきっかけとなるので、
静かにじっとチャンスを待つ人もいる。
若い人達にはいないだろうが、
高齢になれば、密かに、
「消えて・・・」と、願う。
これは、いくら何でも、背筋がゾッとする。
昔から、夫婦は狐とたぬきと言われ、
お互い、化かされてる間は幸せだが、
一度、本性が見えると、終わりである。
最近は、世間的には、離婚が罪ではないので
自由ではあるが、本人にとっては、
たくさんの傷と、十字架を背負っている。
コロナ騒ぎで、世の中もデジタル化されて、
大きく変容していく。
ならば、家族の形も、一つ屋根の下でなく、
オンラインで繋がっていれば、
仲良くいれるかしら?とも思うが、
やはり、人間には、
人の温もりが大切であり、愛が必要である。