死ぬまでに間に合う事

振り返れば、

恥ずかしくて、誰にも言えない過去がある人。

どう考えても、

取り返しのつかない事をしてしまった人。

出来るならば、

失敗した過去の期間だけ、消去と願ってる人。

 

人生100年?と言われる昨今、

30歳までは、まだ赤子。

50歳までは学生さん。

70歳でやっと一人前。

とすれば、十分時間はあるのです。

 

やってしまった事、終わった事は、

事実であり、致し方無し。

しかし、本人はそうは思えず、

背中に十字架背負って、死ぬ迄もがいてる。

 

私も70年以上生きて来た中で、

過去の自分がしてきた事が、60歳を越えて、

怖いくらいに鮮明に見えてきた。

 

もはや、最初からやり直すわけにもいかず、

反省し、悩み、ああもったいない時間と、

人生を悔い、大急ぎで改めた。

 

「いつ、死んでもいいか」

と、思えるようになったのは、

逃げ出さず、自分の失敗を認め、

自分を許せるところまで来たからである。

 

人間の愚かさ、苦しみ、哀しみを、

味わって、思考の始まりがある。

「せっかくの人生、めちゃくちゃ!」

と、気づいたときから、間に合う人生になる。

 

生きているから、「気づき」も出来て、

終着駅までのハンドリングは、間違えない。

まだ、死なないで欲しいと願っている。