Asian rainy season

 

小池百合子さん式で言えば、

梅雨は、こうなるのか?

 

来る日も来る日も、しとしと降る雨。

庭の紫陽花のために降る雨。

灼熱の夏を迎える為の、束の間の休息。

 

しっとりと、静謐な季節のイメージを、

覆す様な、Asian rainy season,である。

パタパタと、窓を叩きつける雨音。

まとわりつくような、不快な湿気。

牛のよだれのような汗がでる。

 

この雨でコロナウイルスが流れてくれるなら、

我慢のしがいもあるけれど、それは無い。

地球の変動期に、法則通りの現象に、

驚愕する。

 

言いようのない自然の不条理の螺旋から、

人々が振り落とされてゆく。

左回りに動き出した時計の針が、

結界を解き、抑圧していたものが溢れ出る。

 

コロナ感染症

人種差別、

政治家の腐敗、

そして、人間の不寛容

 

狂気の沙汰にきてさえも、

私達が、何をしたのか気づかないまま。

無秩序に、列車は走り続けている。

 

善悪の境界線を、踏み外したのは誰?

悪夢から目を醒さなければ、

暴動も、殺戮も、繰り返されてゆく。

 

この残酷な図柄は、

人間の意識の眼から、生み出されたもの。

神でも仏でもなく、

終わらせることが出来るのは、私達である。