統計的にそうらしい。
私の声は、低くて、小さい。
だから、アホかもしれません。
そんな人間が、人を教育する仕事についた。
専門学なので、
高校生、大学生、一般人まで。
気の毒なのは、生徒さん達、
まともに挨拶もせず、
いきなり、
私ごとから、話は始まる。
「朝出かけに、溝掃除しているお婆さんに、
挨拶したら、犬だったんです。
眼が悪いから・・・」
ボソボソいうから、何言ってんのか!
分からんらしい。
どこから肝心な話になるか、分からないので、
生徒達は、耳を澄まさざるを得ない。
秘密を暴露するのが好きなので、
教科書の裏話が多い。
人間皆、個人情報、守秘義務の話には、
興味もあり、真剣に聞いてくれる。
そんな話は、
低くて、小さい声には、もってこいの話。
私の持論、
教科書に書いてあることは、
現場では、ほとんど通用しない。
明るく、元気な、幸せな人を、
相手にする仕事ではない。
私のような人間で、学んでもらうしかない。
声の高い、賢い先生に当たったら、
わかりやすくて、考えないので、
「???」みたいな先生に出会うと、
生徒達は、思考し始める。