お陰様って、誰の事?

「大病しましたがお陰様で良くなりました」

「会社もお陰様で、持ち直しました。」

「お陰様で、やっと嫁に行きました」

と、昔から無意識に使ってきた、

「お陰様」って、誰やろう?

 

人間が大病を救い、会社を立て直し、

結婚相手を決めたわけでは無い。

 

言われた医者が、そうそう私が助けた、

会社の得意先の社長が、さもありなん、

相手を紹介した友人が、私が恩人と、

勘違いするんやろか?

ではないはず。

 

陰にいる人と推定すれば、

御が前に付いて、様が付いて、

そして、自分だけの力だけではなく、

ここまで、奇跡のようにしてもらえたのは

神が仏か先祖位しか、予想はつかない。

 

どちらにしても、「お陰様」という言葉が、

悪い時には、決してつかない言葉であり、

聞いた方も、ほっこりとする良き言葉。

 

この言葉の意味も、誰なんかも、

日本人の心の中では、皆知っている。

 

「良かったですやん!」

と、答えると、

「はあ、正直言ってえらい目に遭いましたわ」

と、言われるよりは、

「お陰様で、有難う御座いました」

の方が、美しい言葉である。