不幸を上回る瞬間

運が悪いというか、

やれどもやれども、上手くいかず、

次々に難問題が来る元生徒さんがいる。

 

「先生、今度は大丈夫です!」

と、喜びの報告。

「良かったです!頑張ってね」

 

数ヶ月後、

「残念ながら、こんな事で・・・」

と言いながらも、

「いい方に行った事ないから」

笑いながら、へこたれない人である。

 

まるでジェットコースターみたいな人生に、

聞いてる私の方が、へこたれそうになる。

何が起こっても、

「どうあれ、元気ですから」

と、貫いていく。

 

勉強家で、博学、努力の人である。

文武両道の人である。

そして、この人なりの正義がある。

 

「この世で正義は通らんよ。」

振りかざしてはいないが、、

体質が正義なので、尽く、嫌われるらしい。

 

私は知っている。

この世では、正義は破壊に繋がる事を。

それでも、まっすぐいくので、

私は、ある時から、

「どんなことが起こっても、貫き通して!」

と、お願いしたのです。

 

そうしたら、15年後、

「先生、国家公務員になりました!

一瞬の喜びで終わっても、幸せです」

前に向かわず、高みに向かった結果である。

 

でも、私は知っている。

国家公務員のいる場所が、

一番の不正義であることを。

 

ボロボロになって、上から落ちてきたら、

また、受け止めてあげるしかない。