赦しを祈る

容赦なく、災難が襲ってくる。

大雨による川の氾濫、

地獄絵のようなニュースが映し出されている。

 

コロナ渦との戦いの中で、

畳み掛けるような自然の猛威。

もはや、声も発することができないでいる。

 

平和な日本は、願っても、今は無い。

静かな自然に囲まれた暮らしは、

一瞬で破壊される。

 

「あっという間でした」

「逃げる前に一瞬でした」

と、人々は、口を揃えて、驚愕する。

 

これ程の情報網の世界で予測さえできない。

後になって、

「かつて無いほどの大雨」

「経験したことのない洪水」

未曾有の出来事として、処理される。

 

人間は、自然の脅威に抗うことは出来ない。

これだけの科学の進歩をもってしても、

救われる手立てはないのか。

 

現場では、想像を絶する戦いが、

繰り広げられている。

遠い空の下で、私に出来ることは、

祈るしかないのである。