まとわりつくような蒸し暑さである。
首に汗が吹き出すので、タオルを巻いた。
湿度が高いので、身体の内圧まで変化して、
両膝が、痛い!
既に婆さんだが、腰を曲げて婆さん歩行。
猛烈な気象である。
ニュースキャスターが、大雨の被害を、
叫ぶように伝えている。
見てる方は、画像を見て絶句するしかない。
「日本はどうなっていくのか」
先の見えない悲劇に見舞われた事は、
未だ、かつてない。
華々しい令和の時代に突入してから、
次々に起こる猛烈なパンデミック。
この歴史を、未来の子供達はどう見るのか?
日本中の人々の異様なマスク姿。
灯の消えた都市の姿。
防護服を付けた医療従事者の奮闘する姿。
濁流で流される家と車。
止まぬ雨。
多くの命を犠牲にした経験は、
優れた科学と人間の叡智で、打ち勝てるのか?
何年もかかって、積み上げたものを、
一瞬で破壊する自然の脅威。
目覚しく発展した科学と医学の進歩を、
嘲笑うかのように、
社会の動きを止めたコロナウイルス。
私達は生まれ出る時代も、場所も、
選ぶことはできないのである。
その時、赤ん坊、
その時、学生、
その時、社会人、
そして、生死の境界線にいる高齢者。
目の前に繰り広げらる惨劇を、
私達は、年老いても見なければならない。
深く受け止めていかねばならない。
戦争の火の海の中を、
焼け野原になった絶望の中を、
子供たちを守るために走り抜いた人々。
その人達のおかげで、平和な日本が作られ、
私たちが生きてこれた。
今、日本の瀬戸際の戦いの中で、
一人一人が、深く、考えねばならない事に、
出会っている。