束の間の晴天

各地に大被害をもたらした大雨が、

嘘の様な、束の間の晴天である。

季節外れの赤トンボまで、飛んでいたけど、

私は騙されはしない。

 

まだ、晴れやかな初夏では無い。

空を見上げれば、怪しげな雲も見え隠れ。

大慌てで、ベットのシーツを洗濯した。

 

久しぶりに、備蓄品を買い出しに、

車でお出かけ。

早めに行ったつもりだが、ホームセンターの、

駐車場は、もはや満車状態。

 

人の考える事は、皆一緒で、

お父さんのいる日曜日に、

家族揃って、日用品を買い溜めに行く。

 

テレビのニュースで流れている経済危機など、

どこ吹く風で、わんさか人が集まっている。

若い家族連れがほとんどで、

大きなカートに、山の様に掘り込んで、

ルフレジで、キャッシュレス。

 

高齢者は、操作がわからず、立ち竦む。

移り変わる時代の中で、

「私ら年寄りはわからへん!」

は、通用しないのである。

 

次に行くのは世界のユニクロ

大半が、自粛生活になって、

ほとんど、朝から晩まで部屋着生活。

高齢者にとっては、うってつけの店である。

 

寝巻きか、よそゆきという言葉は、

今は、誰も言わないが、

高齢者からすれば、

この中途半端の「部屋着」に馴染むまで、

かなりの年月が、かかったかもしれない。

 

それでも、爺ちゃん、婆ちゃんは、

孫達に、教えられ、支えられながら、

時代に取り残されもせず、ついて来たのである

 

昔の様に高級思考は無くなり、

薄利多売のスーパーやセンターに、

人が集まり、便利にはなった。

 

しかし、そこにある商品に、

「made in japan」は、無い。

一家団欒の楽しい日曜日が、

これからも、続いて欲しいと、

切に、願ってはいる。