皆、変人

仕事上、公的機関の会社や事業所を、

訪問する事がある。

「汚ったない!」事務所が多い。

 

特に書類の多い仕事内容の場合は、

特にひどい。

コピーも原本もグッチャグチャ!

 

これは、仕事場だけではなく、

家庭の中にも、同じ事が言える。

急に訪問したのが、かえって恐縮する。

 

本人はそれほどでもないらしく、

「どうぞ、どうぞ、奥へ」

と言うが、こちらの方が遠慮したいほど、

「汚ったない!」

 

これだけは、東大卒の官僚とか、

ハーバード大卒の容姿端麗の才女であろうが、

関係なく、表出している。

 

外で会うと、想像もできないほど、

清潔感と品格を保っているのだが、

「ちょっと、お宅に立ち寄らせて」

とは決して言えない。

 

片付け下手、整理整頓下手、清潔嫌いとかで、

人格を判断はできないし、

悪いことではないと思っている。

 

私は、昔から、

「お忙しいから、目玉焼きも作った事、

無いんじゃない?」とか、

「お家の用事も、出来ないでしょう?」

風貌から、そう見えるのかよく言われた。

 

ところが、幼い頃から、

本の読みすぎで、アホな夢見る夢子。

「お金持ちのお嬢様のお部屋」

に憧れて、暇さえあれば、

ラクタのアクセサリーを片付けたり、

模様替えをしたりが好きであった。

 

大人になってからも、結婚しても、

子供ができても、その性格は変わらず、

家族からは、

「お願いやから、勝手に部屋を、

片付けんといて!」

 

主人との別居の原因も、

いろいろ理由付けはしたけれど、

実は、相手は、

「置いたところに、そのまんま」

私は、

「使ったものは、あった場所に」

正反対の二人。

 

大した問題ではないが、

そんな小さな事が、積もり積もって、

生理的に嫌、

だらし無い、

汚い、

不潔、

だから別れるに至ったとも、考えられる。

 

自分を基準にすれば、

「あの人変わってるわ!」

であるが、

相手からしても

「あいつは、ちょっと異常やで!」

にいきつく。

 

人間は、相手から見たら、皆、変人!

そうやって、

差別が始まるのかもしれない。