一時は、
経済大国とまで言われた日本ではあるが、
世界から見れば、小さな島国。
良き事も、悪しき事も、一瞬で、
津々浦々、広がってしまう。
戦後75年、そのちっちゃな国が、
大国と肩を並べて、
Gセブン、先進国に選ばれた事は、
先人の人達の努力と叡智に他ならない。
その奇跡の国が、いつの頃からか、
観光国に向けて、経済が動き出した。
得意とする製造業は、原価の安い、
世界の工場中国に、丸投げし、
オリンピックを目的とした企業が、
インバウンドビジネスを繰り広げた。
その引き金を引いたのは、政府であり、
世界のお金に目が眩んだのである。
その結果、
予期せぬウイルス感染に見舞われ、
肝心なものが、手に入らず、
右往左往のていたらく。
阪神大震災を皮切りに、
次々と、悲惨な災害に見舞われるたびに、
準備不足の後始末に、奔走した。
お金が全てを解決するとは限らない。
今回のコロナがいい例で、
世界の企業と言われた会社も、
一晩、
何百万の売り上げを誇る銀座の一流店も、
毎日、
海外からの観光客で、笑いが止まらぬ、
ホテルや飲食店も、
皆、口を揃えて、
「お金がない、もう閉めねばならぬ」
という事態に、こちらがびっくり!
かつては、
「MADE IN JAPAN」が、世界を制覇した。
無から有を創り出す、誇りある日本は、
どこに行ったのか?
地球規模で、
何が起こるかわからない時代に、
本当に必要なのは、「現金」だけなのか?
買える物がなくなれば、
作らねばならない。
自然に恵まれた日本で、何ができるのか、
元来、器用な日本人が、何を作れるのか、
0地点まで遡り、
豊かな想像力と感受性を、駆使して、
考え直す時が来ている。