ある日、神様が、
「お金か、健康か、命、どれか一つを、
選びなさい」と、聞いたので、
迷いもせず、「命です」と答えた。
それ以来、
私には、お金が貯まらなくなったし、
健康を維持できず、あちこち悪くなった。
しかし、
気持ちは死にそうになる事はあっても、
何故か死なないのである。
「腫瘍マーカーの数値が高いから、
胃カメラと大腸ファイバーをしましょう」
いよいよ、次なる試練が来たかと、
身構えて検査を受けたが、何もなし。
「胃も大腸もポリープひとつありません」
と、ドクターに言われたが信用できず、
何度も問いただしたが、答えは、
「大丈夫ですよ！」と、怒らした。
あちこち症状が出るので、
大病？を見つけるために、病院巡り。
何処に行っても、加齢病。
当然ながら、
身体が不自由になり、仕事も辞めたので、
年金暮らしで、お金も不自由。
時々、
神様と交わしたあの約束を思い出す。
お金でもなく、
健康でもなく、
命を選びます。
と、言った通りの人生を、与えられている。
お金にも、健康にも、未練はあったけど、
今は、命を選んでよかったと思う。
生きてて、なんぼの人生。
「もー、いいよー！」
と、私が言うまで、
神様は、約束を守ってくれそうである。
