質素倹約な暮らし方

今年の夏は、

たった2枚の、ワンピース👗を、

外出用に、着用した。

 

一枚は、

黒の麻の、ストレートなワンピース。

もう一枚は、

コットンのブルーのストライプのワンピース。

 

若い頃、アパレルの輸入会社に、

勤めていたこともあり、

現地で購入できたので、

アホほど、お洋服を買った事もある。

 

おかげで、人様から見たら、

「お洒落な人」のイメージではあった。

しかし、

コロナから始まった、この事態に、

お洒落など、吹き飛んだのである。

 

このクソ暑さの中で、

「ちょっとした、よそゆき」

には、目も触れず、

頭から、ボソッと被って、

風通しの良い、2枚のワンピースを

取っ替え引っ替え、着替えるだけで、

この二ヶ月を、過ごしたのである。

 

ファッショナブルな芦屋の街では、

スーパーに行くのも、病院通いも、

ブランドの装いが当たり前。

エルメスのバックから、

ゴボウのしっぽは、出ていないのである。

 

遠くの友人達は、

「すごい街やね、よう住まんわ!」

と、言う。

そんな街に住んでいて、

外出着を、二枚ですませた私も、大したもん。

 

もちろんバックも靴も、同じ物である。

汗をかいたら、洗って干せば、

1時間で乾く。

臭って、汚れた物を着ているわけではない。

 

本当に、

コロナは暮らしを変容させていく。

見栄と虚栄で身につけていたものは、

機能的で合理的な物に変わり、

お客様が減ったリビングの家具は、

シンプルになり、

食器棚の高級食器も使わない。

 

これほどの事態が、起こらない限り、

身についた無駄に、気がつかないのである。

これを機会に、

一人一人が、暮らしを見つめ直せば、

地球の温暖化も、

ウイルス感染も、

貧困に喘ぐ子供達も、

防げるかも知れない。