嘘みたいな秋晴れの朝が来た。
化け物みたいに大型の台風でも、
通り過ぎれば、ただの風。
安心、安全な場所で、
命さえ守る事が出来れば、
勝手に大暴れして、勝手に消えてゆく。
しかし、
昔から、台風に女性名がついてるのは、
意味深である。
「熱帯低気圧」
突然、発生して、渦を巻きながら、
雨風撒き散らして、破壊するが、
次の朝には、
「何があったの?」と、どこ吹く風。
日本も、
地震、雷、火事、親父の、恐怖の例え話も、
皆無になった。
親父に関しては、言葉すら消えました。
最近の女性達は、
強かな生き様である。
社会の中では、
男性は明らかに、学歴優先。
ボサボサ頭に、ズタズタ姿であろうが、
「あぁー、東大ですか!」
「へぇー、霞ヶ関にお勤めですか!」
だけで、一瞬で、雲の上の人になる。
しかし、
女性は、遅れた日本の中では、
聡明よりも、容姿端麗が喜ばれる辺りで、
間違っとるが、現実は、致し方なしである。
人と人との間に、音もなく入り込み、
見事に、コネクションを掴み取る技は、
見ていても、感心する。
もはや、その位置づけを確保した人に、
学歴も、氏素性も、聞くことすら、
憚られるほどのオーラあり。
たとえ、メディアに、
プロフィールを開示されても、
堂々と、逆手にとって、個性とする。
綺麗な上に、心の強さが増すのである。
何かあっても、
責任だけは、取らないので、
男性のように、転げ落ちないのである。
私が関与していた、
医療、介護の世界では、
ことさら女性の生き抜ける世界で、
「やり手のおばちゃん」は、
名前だけが、一人歩きしてゆく。
気がつけば、
「業界の大御所」となり、
階段を上り詰めてゆく。
私などは、いずれバレる能力に、
「結構、結構です」と、後退りの結果が、
名誉や、お金に縁のない人生となりました。
六本木ヒルズの様な、
高層マンションからの景色は、
見ることはできなかったけれど、
絶望の中で、
神の仕業としか思えないほどの
悲しみを喜びに、喜びを感謝に変えてゆく、
奇跡を、、数多く見て来たのである。
そして、
自分に嘘をつかない自由な人生を、
手に入れたことは、確かである。