運命では決まらない人生

出逢って、殺される。

出逢って、傷つけられる。

出逢って、騙される。

運命で済まされるなら、

たまったものじゃない!

 

この世に生きて、

事件や事故で、幼い命が奪われる。

病気ひとつせず、寿命を全うする。

その短い人生、長い人生、

様々なる運命が、ドラマが繰り広げられる。

 

それほどの違いのある人生を、

「私の運命」だけで、すましてはいけない。

 

未来が、将来が不安で、

占い師や、教祖の言葉にすがり、

「やっぱりね!」

とは、思えない。

 

周辺状況、環境が同じでも、

同じ人生にはならないのである。

本人の気質や、性格により、

受け止め方も、考え方も異なる。

 

薄紙を重ねていく様に、

絡んだ糸を、解いていく様に、

入り組んだあみだくじを、辿る様に、

生きてゆかねばならない。

 

儚く、切ない陽炎の様な、

心のひだが、揺れ動く感性。

 

「行ってはいけない!」

「飛んではいけない!」

「やってはいけない!」

理由がある事を、知らねばならない。

 

家族から、いなければ、

友人から、いなければ、

学校の先生から、いなければ、

専門家から、いなければ、

本やビデオから、なければ、

ネットからでも、調べねばならない。

 

全てのものと、向き合い、

学び、教えられ、脳に保存する。

不安定な不確実な感性を、

しっかりと支える知能を鍛える。

 

アナログとデジタルの、コンビネーション。

二つのシステムを、使いこなせる自分に、

過去から学び、未来を見通せる自分に、

なれていたら、完璧な人生になる?

 

何十年、

辿々しく生きて来たけれど、

どんな人生が、良かったかは、

今も、分からない。

 

調べたけど、学んだけど、

本当の事は、分からない。

分からないのが答えなら、

私は、ホッとする人生になる。