ママの手作り料理を忘れない

コロナ禍以降、

業務スーパーで売れていた業務用の食品、

片栗粉、小麦粉、パン粉等、

家庭用によく売れているらしい。

 

飲食業の人には、残念なことではあるが、

経済対策もあって、

「お母さんの手作り料理」

が、やっと頂けるようになったらしい。

 

私のように一人暮らしや、

夫婦二人くらいなら、

お弁当やお惣菜は、今こそ便利。

 

しかし、

家族が多い場合は、

毎日お弁当では、家計が持たない。

 

粉もんのお好み焼きやらたこ焼き、

唐揚げやら、トンカツ、

どれも、家で揚げたては、

「すこぶる、美味い!」

子供たちは大喜びである。

 

パートで忙しかったお母さんも、

少し、出勤日数は減ったけど、

戦争みたいに忙しかった朝も、

のんびりできる日も増えた。

 

家族を見送った後、

ベランダで、洗濯物を干しながら、

どこまでも続く青い空、

頬にあたる、爽やかな秋の風を味わう。

 

「今晩のおかずは何にしょう!」

子供たちの笑顔を思い浮かべながら、

ハンバーグ?

焼肉?

コロッケ?

洗濯物を叩く音に、力が入るのである。

 

何もせんお父さんの世話、

三人の子供たちの育児、

その上、少しでも家計の足しにと、

自転車に飛び乗って、働いて来た日々。

 

「頑張ったよね!」

コロナも大変なことだけど、

そこから、こぼれ出たような時間、

「貴重な休息」を味わって欲しい。

 

また、いつの日か、

忙しい!忙しい!

と、働く日々は戻ってくる、

 

財布の中を覗きながら、

やりくりした、美味しいママの手料理を、

子供たちは、決して忘れない。