数日前の、
怖いくらいにとんがった三日月から、
少しふっくらした、今日の月。
インフルエンザの注射のせいか、
少し微睡、うつらうつらといい気持ち。
窓から秋が通り過ぎてゆく。
まさかとは思いながらも、見た夢は、
真っ白な粉雪が舞い散る草原の中に、
一人ぼっちで立ってる女の子。
まるで、バーチャルスペースの世界である。
一瞬が、
1分だったのか、1時間だったのか、
深い潜在意識の中から、創られた世界。
悲しみの母も、私も、娘も、
私の魂の中にいる。
実態のない世界で、想念が描き出す。
来る未来に、
ネットワークサービスとなる仮想世界。
私でない私が、
出会えない人と出会える世界。
どこかの村に、いると言う、
「いたこ」が
霊魂を呼び寄せる、シャーマニズムの世界観。
アナログとデジタルが合体してゆく、
触れてはならぬ「聖域」を、
バーチャルリアリティが、制覇する。
医療と介護に関わり、
最先端の科学を知り、
AIが、人間にとって変わって、
キュアとケアを、施してゆく未来が、
必ず到来する事を、理解している。
しかし、
どれほど科学が、進歩しても、
人々の心の中の、
スピリチュアルな感性は
生き続けるだろうと、信じている。