令和のバイブル
「犯人捕まって、良かった!」
と、ホッとする。
どんなサスペンスドラマも、映画も、
最後には、犯人は捕まる。
だから、
途中で消したくなるくらい、
残酷な場面があっても、
悪は負けると、信じている。
現実に起こっている、
世界各地の悲惨な状況の、報道番組、
ハッピーエンドもなく、
どうにも救えない人達の状況は、
やるせなく、悲しみが残る。
何故に、
「鬼滅の刃」が、世界中の人々が、
感動し、絶賛するのか?
子供も、大人も一度見ただけで、
ホッとする。
コロナ渦によって、世界が闇の中。
見えない未来、不安な暮らし。
その中で、
誰もが、必死で生きているから、
泣き言も言わず、頑張ってるから、
炭治郎が、
「もうダメだ!」と絶望の中で、
もう一度、深く深呼吸して、
呼吸を整え、諦めず突き進む姿が、
今の自分と、重なるからである。
そして、
敵である鬼も、
元は人間であり、訳があり、原因がある。
誰よりも、悲しいのは、
誰よりも、苦しいのは、
誰よりも、後悔してるのは、
鬼である、自分と重なるからである。
「罪を憎んで、人を憎まず!」
この言葉は、
世界中の人たちの魂に刻まれている。
自分を陥れた人を、許したいと願う。
そして、許した自分を、
神から愛されたいと祈るのである。
鬼滅の刃は、
今の時代に、忽然と舞い降りた、
「令和のバイブル」と、なっている。