ブルームーンに願いを

朝から待ちわびていた、

一番遠くて、一番小さな青い満月。

ブルームーンが、夜空に輝いている。

 

同時に、

ハロウィン祭の夜でもある。

この世と霊界の結界が、開かれて、

悪魔や魔女が、横行すると言われている

 

日本人には、

あまり馴染みのない、

キリスト教の歴史にも由来している。

 

ハロウィンもクリスマスも、

深い意味も、語源もわからないまま、

企業の商業ベースに乗って、

街に繰り出すのである。

 

本来、

世界のお祭りも、日本のお祭りも、

元は、神様に感謝から始まったもの。

人間のどんちゃん騒ぎではない。

 

人間の営みは、

ハレ、ケ、ケガレの繰り返しである。

ハレはお祭りや儀式、非日常。

ケは、普通の日常、

ケガレは、読み通りけがれたものと、

私は解釈してきた。

 

世の中、

コロナによって、落ち込んで、

それでも、変わらず粛々と生きて、

たまには、嫌なことも忘れて、

踊ったり歌ったり、食ったり飲んだり、

したくなるのです。

 

しかし、

世界を見れば、

悲惨な出来事が後を立たず、

人々が、飢餓や戦争で、命を落としている。

 

そんな時に、

「やっぱり、今年はやめようか!」

と、誰かが声をかけてほしいと、

願っている。

 

仮装して、出かけても、

マスクをしたお化け、

ソーシャルディスタンスのゾンビ、

なんだか、乗りは良くない。

 

「いつの日か、

本当のお祭りが、出来ます様に!」

と、空を見上げて、

ブルームーンに、願いを込めた。