敗北からのスタート

もはや、

古き良き時代は、過ぎ去ったのである。

 

昨晩

都構想投票の結果が出た。

どちらに軍配が上がっても、

今の時代、塞翁が馬である。

 

私個人としては

一国、一都でなくても、

都にしたい市は、手をあげればいい。

 

維新の会は、

名前の通り、改革を提案するのが、

筋であり、そこに意地と力が入っていた。

反対派は、事実上、

大阪市がなくなるわけでもないのに

そこに、憤怒していた。

 

どちらも感情論が見え隠れしていたが、

世界中で、分断が起こり、

血を流す戦いが起こっている中、

静かに、冷静に選挙で結果を出し、

見事に敗北を認めたのは、

民主国家の証だったと思う。

 

世界が大きく、変動する中で、

決断してゆかねばならない。

禅問答のように、

3秒ごとに、答えは迫られ、

理にかなった決断を。

 

以前、永平寺の菅主が、

「行動するのみ」

と、言われていたことを思い出す。

 

人は、豊かさに憧れ、平和を望んでいる。

そのことを手に入れれば、

喪失を恐れ、臆病になる。

 

しかし、

望んだ通りにはならないのが世の常である。

手を合わせて、祈るだけでは、

変容も進化もしない。

 

心を揺り動かし、頭を使い、決断し、

身体が、行動する。

勝敗は、どちらになろうと、

「都構想」は、

コロナ渦のなかで、意味のある、

シンボリックな出来事であったと思う。