アメリカは何処へ

「どちらがましか」

と、言うようなアメリカの大統領選。

「世界のアメリカ」と言われて、久しい。

 

私達が、二十歳を迎える頃から、

日本は、急激に、

アメリカンナイズされていった。

 

ファッション、雑誌、音楽、文化などが、

若い私達の周辺を、彩った。

一代前の人達は、演歌で育ち、

私達は、洋楽を聞いて、育ったのである。

 

高校生や、大学生が、ロックバンドを組み、

ホームパーティーや、

近くの福祉会館などを借りて、

ダンスパーティーが、流行った。

 

今のように、

ファッションブランドもなく、

ショップもなかったので、

アメリカのファッション雑誌や、

映画の女優のドレスを、見様見真似で作り、

パーティに、出かけた。

 

ポニーテールに、

思い切り胸の開いたドレス👗に、

ピンヒール👠

ラムネから、コカコーラに、

アンパンから、ホットドックに、

 

戦後生まれの、

ギリギリガールの青春は、

アメリカの風が吹いていた。

 

敗戦国日本は、高度成長の中、

親達は、働き続け、

苦労の連続で、現在の日本を作り上げた。

 

そんな親達の苦労を知ってか知らずか、

自由の国アメリカを満喫したのである。

戦後70年を経て、

未曾有のコロナ渦の中にいる。

 

先人が、

命を犠牲にして、守り抜いたものは、

子供達の未来であった。

 

果たして、

あの時の不屈の精神を持つ親のように、

この時代を、乗り越えていけるかは、

疑問である。