指示命令書など、存在しない

「削除!」

総理大臣の一言で、公文書は消える。

 

「デジタル化」

「オンライン化」

と、言ってる公務員ほど、

アナログの極地である。

 

国民のお金を預かり、運用する人達は、

決して、責任がかからない様に、

守れるシステムの中にいる。

 

パソコンで、指示命令し、

それを、部下が受諾などするわけがない。

もう一度、復元できる様な、

便利な、機能的なものは使わない。

 

パソコンだけでなく、

タイムレコーダーすら無く、

未だに、印鑑押して、出社する。

 

いつ、誰が、どこで、何をしたかの、

証拠を残す事は、決してしないのである。

 

「あの奥さんの気持ち、分かるわ!

裁判に負けても、明るみに出したい!」

と、腹立つ気持ちの私に、

「気の毒ですが、勝ちません」

と、言い切る人がいる。

 

今、報道されている

財務省改ざん問題で、夫が自死され、

訴えておられる裁判の話である。

 

「なんで!」

と言い返すと、

「証拠が無いからです」

 

証拠となる様な文章など、

元々、公的機関では、作成しないという。

所定の用紙に、自ら作成し、上に報告し、

自ら、署名捺印するのである。

 

どこを探しても、

「指示命令書」なる書類は、皆無である。

 

半官半民の様な仕事に関わってきたので、

おかしい、怪しいと思える事は、

色々あったが、公的な仕事をする側も、

守らなければならない。

 

大昔、何百年前には、

部下の失敗は、上司の責任として、

「打ち首、切腹

正義感のある武士の道。

 

しかし、今は、

責任は取らない上に、

誰かに責任を押し付けて、

冤罪を作り出す。

 

うまく立ち回れる人、

その筋に、コネがある人

賄賂を使う人、

などが、末永く存在し続ける、

なんとも、不正義な世の中になった。

 

騎士道、武士道、人間道すら、

ないのである。

 

前代未聞の天変地異が起こり、

人間の叡智を超えた、

「神のみぞ知る」世界に突入した。

 

それでも、まだ、

「我がことさえ良ければ」と、

思っている愚かな人達がいる。