遅れた国の差別

世界のスポーツブランド、

NIKE」のCMが、日本人の「差別」を、

取り上げて、論争になっていると言う。

 

見れば、日本の中では、

それほど珍しくもない、

日常、何処にでもありうる映像である。

 

あからさまに、「差別」をしていない様に、

見せるのは、日本人は上手である。

 

アメリカの様に、

「BLACK  LIVES  MATTER」と言う、

大きな社会活動にはならないし、

デモ行進などして、暴動にはならない。

 

しかし、

陰湿な「差別」の歴史は、昔からあり、

今も、日本人の思考の中に、

脈々と残っている。

密かに、水面下で、

確実に差別思考は、伝わってゆく。

 

昔から、

外国人との、出会いも多く、

何処の国の人かは、あまり意識はなく、

人間として、どうかは、

日本人と付き合うときと、同じ思考である。

 

「相手を尊敬する」事が出来れば、

何の問題もないのである。

私達の年代は、親や世間からの伝えと、

思い込みがあるので、意識はあるが、

それが差別には繋がらないのである。

 

もはや、

世界の果てにいる人とでも、

宇宙からでも、交信できる世の中で、

遅れた国の話である。

 

息子に聞くと、

「知り合いが集まれば、半分が外人、

俺が、差別されてるわ!」

と、笑いとばす。

 

これからの若者達は、

違う観点から、世界を見ている。

NIKEが、どんなCMを放映しようが、

純粋な心で受け止める。

 

古い慣習の場所には、もういないのである。