最近、
肌寒さで、目覚める。
手足の関節も、拘縮して動きが悪い。
歳のせいだとわかっているが、
具合は良くない。
それでも、重い身体を起こして、
朝支度を始めると、
血流は、流れ出す。
以前から、「老人性の鬱病」
と言う病気があるが、
今の状況では、どんな人にも、
揃っている。
根っから、元気で、ポジティブな性格なら、
このコロナ渦の中でも、乗り越えられるが、
元来、
ネガティブ傾向の私には、
うってつけの、条件設定である。
ウイルス感染による、非常事態、
自粛による、身体の衰え、
先の見えない恐怖による、不安症状、
心のバランスを崩して、自律神経失調症。
様々な、症状が表出する。
確かに、
人は、精神的には弱く、心は揺れ動くが、
簡単には、自分を見捨てはしないのである。
しっかりと、魂と繋がり戦うので、
身体は疲弊するが、人格は、壊れはしない。
自分も含めて、
戦う戦士達を、応援してきた。
しかし、
「今回だけは、きつい!」
深部にまで、侵入するウイルスには、
手も足も出ないのである。
こんな時こそ、
「頑張ろう!」なんて、思わない。
シンプルに受け止める。
しんどい時は、寝て暮らし、
寒い時には、暖かなお風呂に入り、
美味しいものを、ちょびっと食べる。
食べて、寝て、清潔にしてれば、
「死にはしない!」
「狂いはしない!」
ここまで、生き抜いてきた人間は、
ちょっとやそっとでは、くたばらない。
だから、安心して、
鬱病もどきに身を任せ、
嵐が過ぎるのを、
静かに待てば良いのである。
「空元気」も、元気のうち!
と、思っている私がいる。