黒い雨は、降り止まない

コロナの雨が、降り続いている。

しばらくは、止みそうにはない。

まるで、長く続く梅雨のように、

弱く、強く、降り止まない雨。

 

「雨の中には、身体を蝕む菌がある」

と、言われても、

長年見慣れてきた雨である。

 

多少、濡れても、

家にたどり着き、身体を拭けば、

「風邪はひかない」と、

母さんに、教わった。

 

目の前で、くり広げられる、

大雨による、悲惨な洪水の被害、

家が、人が、波にのまれて、流されてゆく。

 

その様を見ても、

気の毒だけど、こちらは小雨。

警報は鳴り響いているけれど、

「まもなく、大雨、洪水になります」

を、聞こえはしない。

 

「ちょっと、そこまで」

「すぐに帰るから」

「大丈夫!」

こんな人達は、何を言っても自分で決める。

 

「自由!」は、

人間にしか、通用しない約束事。

自然の猛威には、歯が立たない事は、

世界中に起こっている。

 

たった一度だけ、

日本の為に、人の為に、

鳴り響く警報に、耳を傾けよう。