此処は、
パリにある有名なホテル、
アーケードにあるカフェの様である。
思いっきりのおしゃれをして、
誰かを待っていた。
昔からの友人なのか、
それとも、近しい人なのかは、
本人にも定かではない。
まもなく、現れたのは、
有名なデザイナーらしき老紳士。
「貴女に、プレゼント!」と、
美しい、チョウの羽の様な、
黄色のオーガンジーのコートを、
渡された。
以前から知り合いだったのか、
記憶は薄れているが、
心は、震え、高ぶっている。
戻る途中に、
コートの裾で引っ掛けて、
並んでいた、店の茶器が、欠けた。
古い白磁のお茶碗であった。
暗示の様に、見た夢は、
VRの世界でもなく、ARの世界でもない。
パンドラーの箱は、すでに開けられ、
真実が、交錯する世界になった。
神から渡された、
黄色いコートは、使命の象徴。
欠けた茶碗は、善悪のアップル。
次なる時代は、動き出し、
それぞれの、すべき事が見えてきた。
夢の分析は、
本人の意思が、反映されているのである。