「お正月、娘たち家族が来るけど、
お鍋はあかんでしょ!」
毎年、
おせち以外に、お鍋にしてるが、
今年は、みんなで鍋をつつくから、
どうしょうと、知り合いが聞いてきた。
お鍋以前の問題である。
あれだけ言われていても、
お正月だけは、外せないらしい。
10人集まるという!
娘の旦那たちは、
一人は医者、
一人は、会社でコロナが出たらしい。
で、迷ってるという。
迷って、どうする!
「止めるべきです」と、私なら言う。
お正月だけ、家族だけなら、
「感染はしません」の、
都合の良いウイルスはないのである。
10人の内、
一人でも、こんな時やから、
「辞めましょう!みんなの為に!」
と、分別のある人は、いないのかい!
お正月やから、
孫がお年玉ほしいから、
娘が、お正月の用意をしたくないから、
と、分かってる老夫婦は、
断れないのである。
「かかったら、私ら歳やから死ぬわ!」
と、言いながら、
「大丈夫よ、きっとね!」
と、悪魔が囁く。
普通の人達が、
普通の考えで、
普通の暮らしを、
してきた人ほど、危機感がない。
目の前で、悲劇が起こらない限り、
「みんなで渡れば怖くない」
と言う、まやかしは、
コロナには通用しないのである。