新しい自由主義

お正月早々の話でもないですが、

「戦争は、戦争をなくす為に、

戦争する」

と言われる通りに、

日本は、無条件降伏を受託し、

未来永劫、

戦争をしない事を、誓ったのである。

 

そのおかげで、

戦後70年、数々の苦難はあったが、

平和な国として、現在がある。

 

国の政策も、外交も、

すべて、折り合いをつけながら、

中道を守りぬく方向に、進んで来た。

 

世界の中で、

個人の権利を主張出来る、自由な国も珍しい。

滅多に、暴動もテロも起こらないのである。

 

経済も安定して、福祉も行き届いた、

お育ちの良いボンボンは、

争う事を好まず、

他国から、理不尽な事をされても、

「ハイハイ」と、二つ返事であり、

見て見ぬふりを、通してきた。

 

お金があったが故の王道も、

予想もしなかったコロナ渦で、

経済力はなくなり、

奮起するほどの、精神力も薄い。

そんな今の日本には、未練もなく、

他国からは、もはや相手ではない。

 

第一線からは退き、

日本は日本の中で、経済を回して、

ささやかに暮らせる道を取るしかない。

 

経済対策の一つの方法である、

ベーシックインカム」導入の議論。

賛否両論はあるが、

いつの日か、そこに落ち着いてゆく、

日本の未来が、かいま見えてくる。

 

国から、一定の給付金をもらいながら、

働きたい人は働き、

働きたくない人は、働かない。

今の若い人たちの時代には、

こんな日本になっているかもしれない。

 

競争もなく、

格差もない、

全く、新しい自由主義を目指して、

日本は、変容してゆく。