テレビとスマホに支えられて

 

コロナの猛威が、

煙のように、常に覆っているので、

素敵なことや、小さな感動があっても、

間接的にしか、伝わってはこない。

 

心も身体も疲弊して、

想像力も低下、言葉も消えてゆく。

あまりの現実の生々しさに、

自分の中の自動装置が、

「フワッ」と、防御してくれている。

 

昔から、

仕事に追い詰められたり、

人間関係に悩むと、

答えが出るまで、突き進み、

最後は疲れ果てて、壊れてしまう。

 

簡単には壊れない精神は、

「ヤバイ!」

と、思うと、死んだふりをするように、

ピタッと、止まるのである。

 

動かなくなったパソコンを立ち上げる為に、

電源を落として、再び、起動する。

まるで、何事もなかったように、

リセットされて、スタートボタンを押す。

 

良くも悪くも、

情報を垂れ流してくれるテレビが、

私の喜怒哀楽を、促してくれる。

引きこもり生活の中で、

音や色や動くものが、家の中にあることで、

少しは安心する。

 

緊急事態も、非常事態も、

ニュースや警報で伝えてくれて、

どこにでも、連絡できる便利なスマホ

一台あれば鬼に金棒!

「命を繋ぐ、福祉器具」だと思っている。

 

コロナ時代、人と会えなくなっても、

テレビやスマホが、

私の心を支えてくれる。

「ありがたい!」と、思える事は、

周りを見渡せば、幾らでもある。