相談で終わらない相談窓口を
以前の仕事が、
厚生労働省管轄であったので、
国や行政の人たちと、関わっていた。
個人的なお付き合いはなかったが、
公務の内容や、システムは、
深く理解する事ができたのである。
今でこそ、コロナ渦の中で、
職を失い、家を失い、
精神的に追い詰められて、命を失う様な、
露頭に迷う人達に、手は差し伸べられ、
メディアも取り上げている。
当時は、
生きていくのさえ、困難な人達には、
誰もが、気づかず、
国も、自らは支援する事はなかったのである。
身内にも、知り合いにも相談できず、
最後の砦である、行政の相談窓口に、
たどり着く。
精神も肉体もボロボロになり、
担当の職員に、うまく伝えることができずに、
何もして貰えず、帰されてしまう。
窓口で、そんな人達の思いを、
救いとる事はしないのである。
規定通りにマニュアル化された制度に、
合致しなければ、
申請書すら提出はされないのである。
コロナによって、
国や行政、政治家や県の知事の仕事が、
メディアを通して、知識となった国民は、
多くいる。
日本国民に与えられた支援金、
中小の会社の持続化給付金、
そして、今回の飲食店に対する給付金、
など、受け取る為には、
「申請書」を提出し、審査があって、
現金が手元にはいるのである。
申請書に書きこむ事ができれば、
ベルトコンベアの様に、書類は通過して、
受諾されるのである。
知識がないまま行くと、
申請書すら出して貰えない。
そんな人達のために、
アドバイスやサポートをして、
絶望の場所から、安心の場所へ、
送り届けてきたのである。
明日からの食べ物がない、
今日から寝る場所もない人達が、
コロナ感染拡大に、比例して、
増大しているはずである。
相談窓口に、必死の思いで来た人に、
「追って、ご連絡します」と、
相談で、終わらないでほしい。
今すぐに、温かな手を差し伸べてほしいと、
願っている。
「お金がないのは、恥ではない」
事を、私は、伝え続けている。