「ささやかな幸せ」が、
最近は「本当の幸せ」になりつつある。
「何とかなるさ」できた人も、
「誰か、他人事」できた人も、
どうにもならない事態を、把握している。
世界中が、
バケツをひっくり返したような、
パニック状況に、立ちすくんでいる。
ベルトコンベアに乗せられた感染者に、
医療関係者は、ただひたすら救いの手を。
ドミノ倒しの様に、倒産してゆく企業の、
中枢システムは、持ち堪えるための手腕を。
自動運転が、制御不能になった政府は、
準備不足と、無知さを知ったのである。
人間が、人間による、人間のための、
救われる方法を、考える時代が来た。
個人は他者のために思考し、
国民は、国のために行動し、
日本を維持して、形成してゆく。
人頼み、国頼みの日常の暮らしから、
感染予防万全の対策から始まる、
非日常の暮らしに変容した。
人を責める前に、
自分を律しなければならない日々である。
いつ死んでもおかしく無い歳ではあるが、
想定外のこの時代に遭遇して、
見えてきたものがある。
弱さを強さに変えて、
無知を叡智に変えて、
悲しみを喜びに変えていく作業。
最後まで、諦めない人間でありたい。