「お父さんが、お母さんを叩いたんよ!」
私の幼い頃は、
そんな事は、大して珍しくもなく、
子供達は、見て見ぬ振りをしていた。
非力な女性を、力で制するのは、
明らかに、男女差別である。
「女はお茶汲みしてたらいいんや!」
社会人として、大企業であればある程、
OLと言われる女性達は、
重要な仕事は与えられず、
明らかに、男女格差である。
「女が高学歴の大学へ行く必要無し、
さっさと、嫁に行け!」
教育に関しては、
四年生の大学まで行く人は珍しく、
行けても短期大学止まり。
25歳くらいまでに、結婚をしないと、
「嫁に行けない理由があるみたいよ!」
との噂までたつのである。
何処の国の、いつの話やと思うが、
日本という国の、つい最近までの話である。
世界の先進国、経済大国として、
晴々しい舞台の影で、
闇のなかの、不条理、理不尽は、
横たわっていた。
しかし、
世界の変容の中で、
隅々まで、光は照らされ、
全てが暴露されていく。
「東京2020年オリンピック」により、
日本の男女差別が見直され、
国際基準のジェンダーギャップ指数が
世界レベルに上がることを願いたい。
女性は弱者という設定の下で、
定められた制度は、
男女平等に、大きく変わっていく。
これからの女性達は、
その大いなる権利を得ると同時に、
崇高な義務も果たさなくてはならない、
素晴らしい未来を願ってやまない。