若者が感染源ではない

あの梅雨を押さえ込んだ、

カンカン照りの太陽。

冷たい水を求めて、

多くの人々は、海や川へと向かう。

 

「夏が来たあー!」

子供達の屈託のない笑顔にホッとする。

その光景の裏で、

スパイみたいなメディアの人たちが、

「あっ!マスクをしてませんよ!」

「あっ!ビールを飲んでます!」

「あっ!タバコを吸ってる若者がいます!」

 

何が悪い???

まるで犯罪者のような撮り方のメディアに

腹が立つ!

「あんたら、一体誰の味方ですか?」

 

ワイドショーでは、

政府の批判をしたり、

飲食業界の人達に同情したり、

の発言とは異なる映像が、

毎日のように、TVから流れている。

 

健康な若者なら、当たり前の姿を、

歪んだ形での報道。

歪んでいるのは、一体、誰だったのか!

 

コロナ禍のパンデミックの中、

大学にも行けず、

バイトや会社から、減給や退職扱い。

悩みやストレスを、解消する場所もなく、

友人たちとの貴重な時間の喪失。

 

彼ら側に立てば、店には行きたいが、

せめて、郊外で、公園でならとの、

若者なりの最低限の配慮。

 

今の状況だけを考えれば、

色々、意見や批判はあるだろうけれど、

日本の歴史を振り返れば、

健康な若者たちが、死ぬために、

戦争というパンデミックの中、

多くの命を落とした。

 

二度とあってはならない悲劇である。

生きてさえいてくれたらと、

私達高齢者は、願ってやまない。

若者達が、感染源ではない。

 

国民も、医療従事者も、行政も、飲食業界も、

精一杯頑張ってきたと思う。

これからは、

どんな社会であっても、

その光景から、全てを学び、

個人で、コロナ対策を考え、

自立して行かねばならない。

 

幸せな日常を取り戻すのは、

国でも、政治家でもなく、

私達国民の力でしかないのである。