これ程、祝日の多い国であるが、
「今日から、四日間連休!」
と聞くと、関係のない高齢者まで、
なんだか浮き足立つ位だから、
若者、子供達は、ワクワクと心踊る。
元来、真面目で集団意識の強い民族、
普段から、さぼる事なく、
一生懸命、忍耐と努力の日々。
今日から嫌いな上司に、クラスメートに、
会わんでいいと思えば、嬉しい!
暑さ、寒さの中、
おもんない仕事や、つまんない勉強、
せんでいいと思えば、楽しい!
思いっきり、充実した休日を過ごしたい。
海へ、山へ、買い物、食事と、
それぞれの価値ある時間へ、
「いざ、出発!」
だったのは、過去の話になった。
鬱陶しいマスクをつけて、
おおっぴらには、「行ってきまーす」と、
人にも言えず、
行った先でも、体温測られ、会話もできず、
制約だらけの外出となった。
世界の中でも、とびきり自由な国、
危険もなければ、テロもない、
お金さえ払えば、何でもオーケー。
大人と子供の境界線もなく、
高級ホテルでも、高級レストランでも、
子供達の騒ぐ声が聞こえてくる。
大人顔負けの、高級品を与えられて、
大人の世界に、子供達の姿がある。
先人達の必死の努力で、
敗戦国日本は、富と自由を得、
素晴らしい国と変化した。
恩恵も、数多くあったが、
反対に、幾多の弊害も、生まれでた。
戦争もなければ、テロも起きない、
守られてきた「安全と安心」は、
風に乗って静かに舞い降りてきた、
目に見えないウイルスによって、
脆くも、崩れ去ったのである。
「何で、日本がこんな事になるの!」
と言う前に、
これからの日本は、
何をすべきかを、今、問われている。