観ていても、
何だか、疲れてしまうほどの、
オリンピックの開会式であった。
取ってつけた様な賛美の言葉、
アスリートを称える言葉、
もはや心を打つ様な感動はない。
残念ながら、致し方なし。
まるで、
企業のコマーシャルの連続みたいな映像。
迸る様な笑みのないアスリート達。
観る側も観られる側も、
悲しみを秘めて、静かに始まった開会式。
今までは、
お祭り騒ぎで、何の疑いもなく、
観戦していたオリンピックの闇の部分が、
コロナによって、良くも悪くも、
鮮明に浮き彫りになった。
生きていく中で、
国も、民族も、環境も違えど、
起こる出来事は、
受け止め無ければばならない。
コロナさえ終結すれば、
「また、元に戻るだろう!」は、
もう、二度とないのである。
すでに、
大きなうねりの中、嵐の海を、
世界の国々は、危険を避けながら、
舵取りは、右旋回しはじめた。
乗り込んだ日本の船が、
新天地まで、導かれる事を望んでいる。
高い見識と、叡智なる判断は、
自分自身が、持たねばならないのである。