その内、
コロナも、ただの風邪、
猛暑も、月日が過ぎれば秋の風、
台風なんて、一瞬の暴風雨、
と、お気楽な事は、言ってられない、
この事態。
三つ巴の災難に、
「ふぅー」と、大きな溜め息がでる。
どんなに頑張っても、天災には勝てんけど、
悲劇の歴史を乗り越えて、
人類は、今も生き続けている。
ソファベットに寝っ転がり、
静かに瞼を閉じた。
静謐な部屋の中で、
ささやかな食事が出来て、
PCもスマホもあって、不便はなく、
頑張ってきた証の年金暮らし。
自分だけの人生なら、こんなもん!
文句を言い出したら、キリが無い。
どれもこれも、理想通りの人生でもなく、
ギリギリガールの綱渡り、
山越え、谷越え、荒波越えて、
たどり着いた先には、なんも無い。
文学小説にはならんけど、
薄っぺらい自叙伝くらいは、書けるかも。
しかし、
人に語れるほどの、武勇伝も無く、
誇れるほどの、貢献もない。
若者に伝えることがあるならば、
数えきれない失敗談。
人が成功した話など、聞きたくもないが、
生きてるからこそ、語れる人生。
コロナパンデミックも、
地震や台風の震災も、
いつの日か、悪しき記憶となるけれど、
避けられない事実を、経験してこそ、
人として、成熟していく。
そして、若者達には、
波乱の中を、無事に走り抜いて欲しい。
今、
国を司る人達が、正論の如くのたまうが、
実は、曲論。
上手く行った試しがない。
「聖人君子」など、
まあ、この世にはおりませんから。