アフガンから国外脱出の為に、
市民が、空港に殺到した。
悲惨な映像の中で、
一人のアメリカ兵が、
逃げれない市民から、赤ちゃんだけを、
しっかりと、抱き上げたのである。
テレビでは、
特別報道はされなかったが、
衝撃的な場面であった。
たとえ自分の命が無くなっても、
我が子を安全な場所に、
「生きて!」と、願ったはずである。
抱き上げたアメリカ兵は、
目の前の赤ちゃんを、
見捨てる事は、出来なかったのである。
どこの誰なのか、
名前も知らないまま、
小さな命を、優先したのである。
死の極限に来ても、子の命は、尊い
二度と、会えないかもしれない。
抱きしめることも出来なくても、
「生きてさえいれば!」
と、名も知らぬアメリカ兵の手に、
我が子を託したのである。
世界のうねりの中で、
人類は、
それぞれの、運命と立ち向かっている。
私達、日本人も、また、
未だかつて、味わったことない、
こうならなければ、教えられなかった、
命の尊さを、
子供達に、伝える時が来ている。