少し、抵抗感もあり、
オリンピックの競技からは、
目を逸らしていた。
しかし、
パラリンピックが報道されていると、
チャンネルを変えられず、
見入ってしまい、心が昂る。
選手たちは、
勿論、身体能力も素晴らしいが、
それを上回る、精神力に驚く。
人間は、指一本が無くても、
精神的、肉体的、社会的な、
困難が課せられる。
国から、人から、
どれほどの支援があろうと、
それぞれ計り知れないほどの苦しみと、
戦い続けなくてはいけない。
私から見れば、
パラリンピックの選手たちは、
超人であり、奇跡である。
障がい者であっても、
完全自立者である。
一応、五体満足に見える私の方が、
肉体も、精神も不完全であり、
「要介護」認定はつく。
「どうやって、乗り越えてきたの?」
生まれつきにせよ、中途障害にせよ、
一度は、壮絶な絶望を経験したはず。
普通に努力して、希望を持って、
真っ当な心で、生きてこられた証が、
競技を見ていると、伝わってくる。
世界中が、悲惨な時代ではあるが、
ただただ、神様に、感謝しかない。