親方日の丸の恩恵

コロナによって、

倒産した企業は、前代未聞の数である。

それに伴い、職を無くした人達が、

路頭に迷っている。

はずであったが、

 

厚生労働省管轄の、ハローワークには、

そんな困窮者が、殺到している。

はずであったが、

 

どうも、そうでもないらしい。

今は、

コロナもあって、

労働者には手厚い支援があり、

国からのお達しもあり、

失業保険が、充分に支給される。

 

都合よく、

会社の方から首を切られた人もいて、

失業保険も、長く給付される、

その上、

就労支援の資格取得が無料であり、

講座、学校が選べ、寄宿舎まである。

 

人によっては、今が辞め時、

ラッキーな失業にもなった人もいる。

貰えるものは、ありがたく頂き、

ゆっくり休養して、スタートを切れる。

 

かたや、

倒産、閉店をした方の経営者は、

国からの、コロナ給付と支援金を申請、

全て受理。

 

従業員には、最後の給料を支払い、

仕入れ業者にも、最後の支払いをして、

裁判所に、倒産手続きを申し立てれば、

夜逃げをしない、正当な自己破産完了。

誰にも恨まれず、

次なるスタートを、考慮する。

 

コロナ禍の中で、パンデミックの中で、

大忙しは、公務員の人達。

昔から、

「役所仕事は、遅い!」

と、言われるほど、のんびり事業。

 

しかし、今は、

一分一秒、命との戦いである。

国からは、

「早い手続きを、早い処理を」

と、圧力がかかる。

「親方日の丸」の恩恵も、

コロナによって、倍返しの逆転作用。

 

人間長く生きていると、

良き事が悪しき事に変換、

楽な事が、苦労に変換することもある。

 

何が起こっても、甘受して、

粛々と、生きていくしかないのである。

終わりは、スタートである。