ピンクの天国、紫の母

昔、

「ピンク」は、天国の色、

「紫」は、母の色、

と、知り合いの占い師から、聞いていた。

 

天国から、帰ってきた人は、

未だ、いないのに、

母の色が、

なんで、紫かの立証も無い。

 

何故か、ずーっと、頭の片隅にあり、

美しい、ピンクや紫を見ると、

ついつい、

買ってしまう習性がある。

 

非科学的なことは、ご法度の家に生まれ、

遊びの延長で、占ってもらったが、

「当たるも八卦、当たらぬも八卦

気分で、聞いていたのに、

ピンクと紫の話を、忘れないのは、

今でも、不思議である。

 

私の専門学の延長線上には、

WHOが、存在している。

その健康の定義に、

「スピリチュアル」と言う言葉を、

提案された時代がある。

 

身体だけを対象とする近代医療、

心も重要視する伝統医療、

近代では、

その両方を取り入れた医療に進化した。

 

占いは、

自虐的な心理もあり、

良い事より、悪い事を聞きに行く人もいる。

初めて会うのに、

心を「丸裸」にされて、

自分の知らない自分を知る。

 

そうなると、占いの先生が、

「相談業務係」となる。

都合のいい事に、

未来の予測と、悪い運勢を、

回避する術までも、教えてくれるので、

悩みが、解消する

 

幼い頃に、亡くなった母の事が、

「ピンクは天国の色、紫は母の色」

と、重なり、絵の様に記憶されたのである。

 

深い悲しみは、美学に変わり、

ピンクや紫の物に、憧れ続けている。