様々な朝が来る

「チュンチュク チュン」

可愛い雀の鳴き声で、目が覚めた。

 

突然、その声を、遮る様に、

下品なカラスのダミ声が、聞こえてきた。

 

此処は、一応、「高級住宅街?」のはず、

何処かの山里の朝の様。

 

昔から、

芦屋の街には、時々、猪が闊歩している。

危害さえなければ、近寄らなければ、

どちらも、地球の生命体、

なんだか、微笑ましくもある。

 

朝が来ない日はないが、

人間にとっては、様々な朝がある。

 

テレビのCMの様に、

綺麗なお姉さんが、爽やかに起きてくる、

場面は、滅多にない。

 

昨晩の

「イヤーな、悪夢」の続きの様な朝もある。

心配事が夢になる。

夜中中、脳が覚醒し続けて、

ビスケットを一個摘んで食べて寝た。

きっちり、不快な胃の具合、

 

秋晴れも、爽やかな季節も、

「クソ喰らえ!」と、

ひねくれてる私を心配して、

「今日は、ドライブに行きましょう!」

と、誘ってくれる人もいる。

 

「朝から、しんどいけど・・」

と、答えているアホな私がいる。

こんな人間、つける薬がない!

 

人の思いやりや、心遣いが、

どんな薬よりも、効く事を、

知らねばならない、朝もある。