「衣食足りて礼節を知る」

「衣食足りて礼節を知る」

と言う言葉は、中国の思想家の言葉である。

 

着る物や食べる物が、

充分足りうる暮らしになって来ると、

自分の行為行動に、気遣う様になる。

 

そこそこの、セレブになる程に、

お食事会以外で、

勉強会、音楽鑑賞、絵画鑑賞、

果ては、宗教の講和会、

「教養」と「品性」が、必要とされる。

 

反対の言葉に、

「人はパンのみに、生きうるには非ず」

どちらも、精神性を説き、

戒めの言葉である。

 

コロナによって、

食事の時には、大きな声を出さず、

静かに、味わうという、

当たり前の「マナー」が、定着した。

 

世界のどこかで、

食べる物も無く、死んでゆく子供達、

着る物も無い、極寒の夜が来る。

 

日本の中では、

食と服の、大量廃棄で、ゴミの山、

このアンバランスを、生み出したのは、

人間の仕業である。

 

豊かになりすぎた弊害はある。

食べながら、

「アフリカの子供達」を考えれば、

喉が詰まるし、

「お腹、パンパン!」と、

お皿の上の残ったご馳走、

廃棄ゴミを食べてる錯覚にもなる。

 

物を詰め込んだ、

走り出した、欲望の列車を、

止めれるのは、自分しかいないのである。