爽やかな、心の軽さ

プリンストン大学での、

ノーベル物理学賞真鍋博士に対する、

インタビューで、

彼の「アメリカ的ユーモア」

を、交えた回答を、聴いていた。

 

「私は、周りと協調して生きれない」

日本に帰らない理由として、挙げられた。

この、謙虚な言葉の裏には、

私達日本人誰もが、感じている、

深い意味と、「切なさ」がある。

 

パレートの法則」ではないが、

80%と、20%の法則を引用するなら、

私も、多数の部類には入れない、

人間であった。

 

「かくあるべし」

と、言われても、

「はい、了解しました」と、

言わねばならない、

家庭のなかで、社会の中で、

常に、戸惑ってきた。

 

「いいえ」を言えば、

人間関係が、構築できず、

80%の人達のなかでは、孤立する。

 

「はい」は「はい」に非ずを、

続けてゆくと、

方向性が、歪み、気がつけば目的を失う。

 

目に見えない結界を飛び越えて、

安全ピンを自ら断ち切る決断は、

真の勇気と、人間の真理を知る人が、

見たこともない大空へと、飛び立てる。

 

生きにくい環境は、

日本だけではなく、世界中にある。

「逃げ出す」形ではなく、

光ある方向に、自らの舵取りで、

荒波を越えなければならない。

 

一度は、出港したものの、

暴風雨に恐れをなして、

逆戻りした「あかんたれ」の私としては、

真鍋氏の功績はもとより、

「生き方」を、尊敬してやまない人である。

 

無駄な贅肉の心の重さでは無く、

贅肉を削ぎ落とした、

「爽やかな心の軽さ」が、

素敵な人生を創れると、教えられた、

久々に、嬉しいニュースでありました。