冬ではないはずの冬の冷たさ

数日前まで、

涼しい風で、心地よく動いていた、

エアコンが、ピタッと、止まっている。

 

代わりに、

仕舞い込んでいた、ストーブが、

早々に、お目見えした。

 

「衣替え」もしていないのに、

コートを引っ張り出して、並んでる。

 

騙し打ちの様な、気候変動に、

まだ、疑心暗鬼ではいる。

しかし、

この寒さは半端ない!

 

人間の思い込みと観念は、

目の前の現実に、

なかなか対応出来ず、

「冬ではないはずの冬の冷たさ」

に抗って、秋の装いをしてしまう。

 

冷たい風に、ブルブル震えながら、

「もう一枚、着てくればよかった」

と思っても、後の祭り。

 

コロナ禍で、

風邪なんか、ひきたくもない、

今夜は、あったかいお鍋にしようと、

すっかり、気持ちは冬支度。

 

毎年、来るはずの、

「日本の四季」も、もはやこれまで、

次々起こる、想定外の出来事に、

驚かない心構えが、必要である。